塩津神社と近江塩津の歴史について
近江塩津は、現在の滋賀県長浜市西浅井町塩津浜に位置し、古くから交通の要衝として栄えてきた歴史があります。琵琶湖の北端に位置し、北国街道と北陸街道が分岐する地点でもあったため、人や物資の往来が盛んでした。
塩津神社の歴史
塩津神社は、琵琶湖の北岸に位置する歴史ある神社です。創建の正確な年は不明ですが、『延喜式神名帳』に記載されている「鹽津神社」と同一であると考えられており、非常に古い歴史を持つ神社であることがわかります。
伝承によると、この地域にはかつて塩池があり、製塩が行われていました。その製塩に携わっていた人々が、塩の神である塩土老翁神を祀ったことが神社の始まりだとされています。後に、彦火火出見尊と豊玉姫尊も合祀されました。
塩津神社は、平安時代には北陸・越後から運ばれてくる海産物、特に塩の輸送において重要な中継地点であった塩津浜に鎮座しています。塩津浜は、日本海側から畿内への陸上交通と琵琶湖水運の接点であり、交通の要衝として栄えました。塩津神社は、そのような塩津浜の守り神として、また地域の信仰の中心として、古くから人々の崇敬を集めてきたと考えられます。
また、塩津神社は、紫式部とのゆかりも深く、996年には、父である藤原為時とともに越前国(現在の福井県)へ向かう途中に紫式部が参拝し、旅の安全を祈願したと伝えられています。
このように、塩津神社は、古い歴史と豊かな伝承を持つ神社であり、地域の歴史や文化を語る上で欠かすことのできない存在と言えるでしょう。
琵琶湖水運の安全祈願と塩津神社
琵琶湖水運の安全祈願と塩津神社の信仰は、以下のような特徴を持つと考えられます。
- 水運安全の祈願: 琵琶湖の水運、特に塩の輸送に関わる人々が、航海の安全と事業の繁栄を祈願してきました。
- 塩の神としての信仰: 塩土老翁神は塩の神として、製塩業や塩に関わる人々の信仰を集めてきました。塩は、人間の生活に欠かせないものであり、その生産や流通は、古くから神聖視されてきました。
- 地域社会との結びつき: 塩津神社は、地域の氏神として、人々の生活に深く根ざした信仰を集めてきました。祭りや神事を通じて、地域社会の結びつきを強める役割も果たしてきたと考えられます。
塩津神社は、琵琶湖の水運と塩の生産・流通という、地域の歴史と文化に深く結びついた信仰を持つ神社です。その信仰は、現代においても、湖上交通の安全や地域社会の繁栄を願う人々によって受け継がれています。
北前船全盛期には塩津港から沢山の丸子船が荷物を満載して琵琶湖上を疾走していました。沢山の帆船が琵琶湖を飾っていた光景は、素晴らしい光景だったでしょうね。また、特に冬の琵琶湖は波が高く遭難などの危険も有ったでしょう。塩津神社は航海の安全祈願に多くの信仰を集めていたのでしょうね。
丸子船:琵琶湖水運の象徴
丸子船は、かつて琵琶湖の水運を担った、琵琶湖独自の帆船です。その特徴は、船体の両側に丸太を半分に割った「おも木」を取り付けている点にあります。おも木は、船の安定性を高め、琵琶湖の浅瀬や強風にも対応できる構造となっていました。
丸子船の役割
- 物資輸送: 江戸時代、琵琶湖は京都と北陸・北国を結ぶ重要な物流ルートでした。丸子船は、米、塩、木材、魚など、様々な物資を運び、経済発展に貢献しました。特に、塩津港は塩の集積地として栄え、塩津神社の信仰とも深く結びついていました。
- 旅客輸送: 丸子船は、人々の移動手段としても利用されました。船旅は、時間こそかかるものの、陸路よりも快適で安全な場合もあり、多くの人々が利用しました。
丸子船の歴史
- 起源: 丸子船の起源は定かではありませんが、室町時代にはすでに存在していたと考えられています。江戸時代には、琵琶湖水運の発展とともに、丸子船も大型化・高性能化が進みました。最盛期には、1000隻以上の丸子船が琵琶湖を往来していたと言われています。
- 衰退: 明治時代以降、鉄道や蒸気船の登場により、丸子船は徐々に衰退していきました。昭和30年代には、その姿を消しました。
丸子船の現在
- 復元船: 現在、各地で丸子船の復元が行われており、観光船として運航されているものもあります。これらの復元船は、琵琶湖の歴史と文化を伝える貴重な存在となっています。
- 博物館: 滋賀県長浜市にある「北淡海・丸子船の館」では、丸子船の実物大模型や関連資料が展示されており、丸子船の歴史や技術について学ぶことができます。
丸子船は、琵琶湖水運の歴史を語る上で欠かせない存在です。その独特の形状と技術は、琵琶湖の環境に適応した先人の知恵の結晶と言えるでしょう。現代においても、丸子船は、観光や文化振興を通じて、琵琶湖の魅力を伝える役割を担っています。
塩津神社を訪ねて
先日塩津神社を訪れてみました。かつて琵琶湖は北前船の物流を担っていて塩津や大浦・菅浦といった集落が物流の拠点として賑わっていました。
★塩津神社フォトギャラリー
塩津神社は航路の安全祈願や商売繁盛を願かけして信仰を集めていました。
やがて海運技術の発展や物流の変化により、北前船は役割を終え、姿を消していきました。琵琶湖で活躍していた丸子船も今は2~3艘保存されているくらいでしょうか。
今の塩津や大浦は、かつての賑わいを感じさせない静かな町並みです。所々に当時の豪商達の住居が残っていて、その当時を偲ぶことが出来ます。
さて、塩津神社です。
今では参拝者の方もあまりおられず、ゆっくりとお参り出来ました。
境内には歴史を感じさせる苔むした常夜灯が佇んでいます。石を割って組み上げただけのシンプルなデザインの常夜灯に神社の歴史を感じられます。
本殿を礼拝して御朱印をいただきました。
日付は私が記入しました。下手な字ですいません(苦笑)
拝殿から琵琶湖方面を見てみましょう。
かつては前の鳥居の近くまで船で来ることが出来たそうです。
今は干拓されて琵琶湖は遠くへ離れてしまいました。
御本尊もかつての賑わいを思い出しながら、静かに琵琶湖の安全を祈願しておられるのかもしれませんね。
高台から琵琶湖を見てみます。眼前に干拓地が広がっていてその先に琵琶湖が広がっています。先には奥琵琶湖スカイラインが走っている葛籠尾崎が見えています。ここまで来ると、湖北へやって来たなと実感する景色を楽しめます。
近江塩津付近には、地元の特産品を使った様々なお土産があります。特におすすめのものをご紹介します。
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湖北のお米: 湖北地方は美味しいお米の産地として知られています。道の駅湖北みずどりステーションでは、地元産の様々な品種のお米が販売されています。
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鮒寿司: 滋賀県を代表する伝統的な発酵食品です。独特の香りが特徴で、お酒のおつまみにも最適です。道の駅湖北みずどりステーションや近江塩津駅周辺のお店で購入できます。
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赤こんにゃく: 近江八幡市周辺で古くから作られているこんにゃくです。三二酸化鉄を含んでいるため赤色をしています。道の駅湖北みずどりステーションなどで購入できます。
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湖魚: 琵琶湖で獲れる様々な魚を使った加工品も人気です。鮎の甘露煮や湖魚の佃煮などは、ご飯のお供にもぴったりです。道の駅湖北みずどりステーションや近江塩津駅周辺のお店で購入できます。
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地酒: 滋賀県には多くの酒蔵があり、様々な地酒が造られています。近江塩津駅周辺のお店や道の駅湖北みずどりステーションでも購入できます。湖北の名酒としては、冨田酒造の「七本鎗」や佐藤酒造の「湖濱」「六瓢箪」などが有名です。
これらの他にも、地元の野菜や果物、お菓子なども販売されています。道の駅湖北みずどりステーションは、地元の特産品が集まる場所としておすすめです。
近江塩津駅周辺にはお土産屋さんが少ないため、事前に道の駅などで購入しておくと良いでしょう。
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